日本ミトコンドリア学会 本文へジャンプ

  
J-mitについて 

理事長からのご挨拶  設立趣意書  定款  学会役員   賛助会員


理事長からのご挨拶


 ミトコンドリアは、細胞が生きていく上で必要なエネルギー産生を行う細胞内小器官の一つですが、その働きはエネルギー代謝に限らず、アポトーシス、シグナル伝達など多くの生命現象と深く関わっている事が科学の進歩と共に明らかになってきました。一方、ミトコンドリアの機能異常が、ヒトの代表的な疾患(脳卒中、アルツハイマー病、慢性疲労症候群、てんかん、がん、心筋症、高血圧、糖尿病、肥満、腎障害、不妊、難聴)の病態に深く関与している事も明らかとなってきました。そこで、生命現象を解き明かす基礎研究者とヒトの病気・病態解明を中心とした臨床研究者・医師が情報交換・共同研究を行う事で、基礎研究で見出されたシーズがヒトの病気・病態の解明とともに治療薬開発に結び付き、ミトコンドリア病に苦しむ患者・家族の病気の発症予防、健康増進につながると考えられました。こうして、新たに基礎・臨床の研究者が一堂に会する貴重な討論の場として組織されたのが本学会です。

 本学会は、2002年に初代理事長:埜中征哉博士を中心に、日本ミトコンドリア研究会として活動を開始しました。その後、2005年4月に有限責任中間法人日本ミトコンドリア学会、さらに、第2代理事長:太田成男博士の主導で、法律の改正に伴い2009年2月10日に一般社団法人日本ミトコンドリア学会(J-mit: Japanese Society of Mitochondrial Research and Medicine)に名称を変更し、現在に至っております。日本での学会の整備に続き、アジアミトコンドリア学会(ASMRM: Asian Society for Mitochondrial Research and Medicine)が組織されました。今では、日本、韓国、中国、台湾の4つの国・地域で持ち回りで毎年国際学会が開催されており、今年のソウル大会で第10回を迎える事が出来ました。参加者も年々増加し、質・量ともに充実した国際学会となっております。

 本学会の目指すものは、基礎、臨床を問わず、ミトコンドリアに関する研究発表・知識の交換・会員相互及び内外の学会との連携協力をし、また親睦と共同利益を増進させることで、基礎研究で得られた新知見を病気の予防法、治療薬開発に寄与する事であり、最終的には病気で苦しむ患者の健康増進・福利厚生に貢献する事です。また、学術集会や市民公開講座の開催、学会誌その他の刊行物の発行、インターネットを利用した各種情報交換サービス、国際的な研究協力の推進、ミトコンドリア患者・家族の会との連携及び協力、新規治療薬の開発、先端技術導入の促進支援など、多面的かつ積極的な活動を行うことにあります。

 多くの皆様にミトコンドリアやミトコンドリア病に関心をもっていただくとともに、本学会へのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。


2014年1月
一般社団法人 日本ミトコンドリア学会 理事長 古賀 靖敏