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投稿日時: 2007-5-8 18:47
投稿者:ゲスト

発症について

昨日、古賀先生の所へお伺いしました。
お忙しい中長々と説明ありがとうございました。
昨日の夜旦那と外食を済ませアルギUを服用していた時飲み込めず吐き出してしまいました。
最近毎度同じ事があるのですがうまく服用できる方法は、ありませんでしょうか?
古賀先生には、いつもお世話になります。
投稿日時:2007-5-13 8:44
投稿者:gyuichi

Re: 発症について

国立精神・神経センターの後藤雄一です。

お返事が遅くなり申し訳ありません。原因と症状との関係はたいへん複雑です。ご存じのようにミトコンドリアDNAに原因がある場合でも大人になってから発症することもありますし、逆に、核DNA上の遺伝子変異の場合でも小児や新生児期に症状が現れるときがあります。遺伝子の変化は細胞のはたらきを低下させたり、細胞を壊れやすくしたりしますが、弱ったり失われた細胞を補うように別の細胞が助けたり、再生したりできれば、身体のはたらきは保たれます。遺伝子検査では、そもそもの病気の原因を知ることができますが、今からだで起こっていること、将来的に起こることをすべて理解することにはなりません。私どもは、遺伝子の変化がどのように細胞に影響を与え、どのようにして症状が現れるのかを研究し(これを病態の理解といいます)、それを踏まえて新しい治療法や予防法を開発しようとしています。

投稿日時:2007-5-16 18:53
投稿者:ゲスト

Re: 発症について

先生、お返事を頂きありがとうございます。私は少し誤解をしておりました。核DNA上の遺伝子の変異は比較的子供までに発症し、ある程度大人になると発症しないと思い込んでいました。私は39歳、核DNA上の遺伝子の変異を持っております。何の症状もありません。きっと、良い細胞が集まって細胞同志が助けたり再生したりして健康が保たれているのですね。これから、自分の体がどのようになっていくか分りませんが、新しい治療法や予防法の開発に期待しながら自分でも最善を尽くしながら生活したいと思います。