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投稿日時:2007-3-2 15:12
投稿者:ゲスト

ケトン体について

お世話になっています。MELAS(3243A→G)変異を持つ8歳の息子についての質問です。
先日の血液及び尿検査で、初めてケトン体が(2+)の陽性反応を示しました。
主治医からは、一時的なものかも知れないので、余り気にする数値ではないと言われましたが、経過観察は必要では無いのでしょうか?
検査時は、昼食をとって間もなくでしたが、関連は有るのでしょうか。
この所、眠気を訴える事が多く食欲も落ち気味で、体力と筋力の低下が診られます。
その他の検査結果(乳酸値・ピルビン酸値・アミノ酸値)等は、結果待ちです。
4ヶ月ほど前に、脳卒中様発作を起こしているので、再発が気掛かりで、ちょっとした検査値もとても気になります。
アドバイス、宜しくお願い致します。

投稿日時:2007-3-3 12:33
投稿者:yasukoga

Re: ケトン体について

久留米大学医学部小児科の古賀靖敏です。
ケトン体は、脂肪酸やタンパク質(アミノ酸)が体内で代謝された時に出てくる燃えかすです。日本人の一日平均摂取カロリーの由来は、炭水化物55%、脂肪25%、たんぱく質20%程度といわれています。充分経口的にカロリー(特に炭水化物)が入っていれば、ケトン体を作る事無く、体が必要なATPを合成出来ます。しかし、経口的にカロリーが十分入らない場合、もしくは、脱水状態の場合、カロリー源として体の脂肪組織もしくは筋肉を壊して(異化)、ATPを合成します。その際に燃えカスとしてケトン体が出てきます。ヒトでは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの3種を総称して、ケトン体と呼んでいます。したがって、ケトン体が出ることは、生体がエネルギー不足した時に、代替のエネルギーを脂肪もしくは筋肉から作っている証拠ですので、体が正常なフィードバック機構を保っているという事です。ケトン体は、その時の生体のエネルギー状態、脱水状態を示す指標であり、原因治療が適切になされれば、数時間で正常化する値であり、心配することはありません。

投稿日時:2007-3-3 14:22
投稿者:ゲスト

Re: ケトン体について

古賀先生、詳しいご説明を頂きありがとうございました。
少しの事でも気掛かりで、こうしてご説明を頂くと、とても安心できます。お忙しい中、感謝致します。
この所、食欲が落ち気味でしたので、その影響も有るようですね。今後、食事面の配慮を、もっとして行きたいと思います。