久留米大学医学部小児科古賀靖敏です。
埜中先生と同じ意見です。
同じご姉弟でも、体質はかなり異なりますし、体質は少し伝わっても、症状が無く、一生元気な人も多いのです。
運動音痴、はきやすい、背が小さい、頭痛持ちであり、よく吐いてぐったりする、点滴しなければ元気にならないなど、そのような症状が続いているのであれば、その時点で検査されればと思います。
運動も普通にやられていれば、男子であり子孫に体質が伝わることも無いので一生心配ないと思います。

お忙しい中、適切なアドバイスをいただき有り難うございました。
娘が診断が確定するまでに約3年かかり、その間とても苦しんだので、つい神経がとがってまいります。先生がお書きになった「ミトコンドリア病」医学書院を拝読させていただきました。その中にメラスの初発症状として卒中様発作に先んじて、繰り返す頭痛、嘔吐を見る例が多いとありました。頭痛、嘔吐発作を繰り返している時には、乳酸、ピルビン酸の上昇が激しく、全身の代謝障害を反映した結果の可能性があるとあり、そうしたことについて心配していると、今日主治医に相談しました。主治医は、入院時、乳酸、ピルビン酸とも正常範囲内にあることを説明してくださり、それでも一応念のため髄液でも確かめましょうということで、快く応じてくださり、今日（子供にはちょっとかわいそうでしたが）髄液検査をしてもらいました。結果は一週間後ということでした。それまでに親もちょっと冷静になれそうです。本当にどうもありがとうございました

東京女子医大小児科の中野です。
私がいままで経験したメラスの症例の中で、尿ケトンが陽性であった為はじめは自家中毒と見られていたケースがあります。その例では嘔吐に引き続いて頭痛、目が見えにくいなどの症状が出現したため血液中の乳酸/ピルビン酸を測定して高値を認めミトコンドリア脳筋症を強く疑いました。頭部MRI,遺伝子診断からメラスの診断となりました。
埜中先生がおっしゃるようにご心配であれば不安を抱えているよりも、メラスの発作を起こす可能性があるのか一度詳しく調べられてもいいと思います。